「レンタルなんもしない人」さんがドラマになりましたね。
前々から名前は知っていたものの、どんな人物かはイマイチ知りませんでした。
だけど、ドラマ観たらドハマりしちゃって。 増田さんのナチュラルな演技が、スッと入ってきますよね。
今まで観てきて、レンタルさんは「なんもしない」をしているんだなぁ、なんて思ったりしました。
「レンタルなんもしない人」さんは、誰にでもできるサービスではない。レンタルさんにしかできないサービスな気もしました。
レンタルさんのフリーとしてのすごさ
フリーランスとしてまず見習いたいのが、レスポンスの早さです。
自分に出来ることと出来ないことをすぐさま判断しては、次々に案件をこなしていく。
「なんもしない」割にはめちゃくちゃ出来る男です。
そもそも一見みんなが「?」になりそうなサービスをやってみるアウトプット力と、フットワークの軽さが成功の秘訣なんでしょうね。
そして「なんもしない」からブレないようにすることで、ブランディングも徹底されていますね。
レンタルさんがこなした過去の依頼
実際にレンタルさんのこなしていく依頼を見ると、なんともバラエティに富んでいます。
「会社へついてきてほしい」や「誕生日を一緒に祝ってほしい」 「子連れでレストランについてきてほしい」 なんてものから 「離婚届を一緒に出しに行ってほしい」 「終活に付き合ってほしい」 など、同行系だけでもずいぶん色んな依頼があるようです。
それ以外にも「体臭を確認してほしい」や 「1日ホストになってほしい」 なんて、かなりなんかしている気がするがどうなんだろうという依頼や、 「帰りに牛乳を買い忘れないように18時に念を送ってほしい」 や「安産すっぽんと送ってください」というDMで済む依頼もある。
特に都会のような「個」で生きるのがベースの社会では、気軽に頼る誰かが居ない人は珍しくないことを「レンタルなんもしない人」さんを通して知りました。
「なんもしない」をすること
「レンタルなんもしない人」のドラマを観ていて、レンタルさんのサービスは現代社会を生きる人たちにはかなり需要のあるサービスだとよくわかりました。
これは絶対どこでもやればうまくいくかもしれないと思ったのは私だけではないようで、「レンタルなんもしない人」もどきさんが結構いらっしゃるようですね。だけど、レンタルさんのサービスは、レンタルさんにしかできない気がします。
誰かを必要とするとき、それはたいがいが困っているときだと思います。
レンタルさんが始めた「なんもしない」のサービスは、元々は人間一人分の存在を埋めるサービスだったでしょう。場所取りなどの明確な依頼であれば誰でもできます。
でも、依頼者にはそれぞれ人生があり、依頼の経緯にはいつだってドラマがあります。
身近で誰かに相談すれば、 人は自分をよく見せたい生き物なので、つい手を貸そうとしたり、良いことを言おうとしたりします。
でもレンタルさんは、なんもしません。なんもしないで、そこに居てくれます。
それはつまり、依頼者にもなんもしなくていい気持ちにさせてくれるのです。
これは誰にでもできることではありません。少なくとも、私にはできないと思います。
自分を使おう
最近レンタルさんのインタビュー記事を読みました。レンタルさんは、これからもなんもせずに生きていきたいという内容が書かれていました。
レンタルさんは「レンタルなんもしない人」というサービスを始めて1年以上、無償で活動されてきました。
ですが、取材や本の出版、果てはドラマにまでなり、今は1回につき1万円のレンタル料で1日に依頼を3,4件こなしているそうです。1年間の無償の活動は、種まき期間だったのですね。
「レンタルなんもしない人」は、他に「プロ奢られヤー」として活動する中島太一さんからヒントを得て始めたサービスのようです。この2人は、全く内容は違うけれど共通する部分もあるということですね。
このように、レンタルさんを見てレンタルさんになるのではなく、自分にしかできないサービスを始めることはとても有効だと思いました。
私も今の種まき期間、まき時とまく場所を間違えないようにどんどん花咲かせていこうと思います。
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